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薬草(サイコ)採り

蜘蛛が淵(1)

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むかし、今の北上山地あたりの里でのおはなし。

「北上の山奥には大きな淵があってその淵の横にある洞穴に、」

「人の大きさほどもある、淵の主の大きな蜘蛛が住んどるそうな」

という噂があった。

村人は誰一人この淵に近づかなかったが、

うるし=漆=かきの留だけは別だった。

「“誰も近づかん”と言うことはじゃ・・・.]

「手付かずの良い漆が取れるはずじゃ。」

孝行者の留は、母親に楽をさせようと

一生懸命に漆の液をとっておった。

そんなある日。

留はいつものように漆の液をとっておった。

そのとき肩をたたく者がおる。

“トントン”

「うるさい。いま、いそがしいんじゃ。」

一度目は振り払う。

”トントン”

もう一度肩をたたかれる。

「くどい。誰じゃ?」

振り向いた留は腰を抜かしてしまう。

肩をたたいていたのは、“淵の主の大蜘蛛”・・・。

留は動けなくなってしまった。


※註 お茶目な蜘蛛だ(笑)いきなり襲えばいいのに。゚・(ノ∀`)σ・゚・


「命を助けてほしかったら・・・」

「おまえの変わりに母親を連れて来い!」
と大蜘蛛は留にむかって言ったので

いそいで家に逃げ帰って母親に言うと

(薄情な息子だ)

母親は笑って信じてくれなかった。

それでもあんまり息子の留が、真顔で言うので、

「そんなに言うなら明日、おらが見てくるで。」

とひとりでその淵に出かけていった。

ところが。

夕方になっても、夜になっても、母親は帰ってこない。

心配になった留は月灯りを頼りに、淵へ向かう。

淵を見下ろす沢の上から覗くと淵に、

蜘蛛の巣が月光に揺れてその真中には

なんと、裸にされた母親が大の字になって

捕らえられていた。

助けに行こうとした時。

淵からノソリノソリとあの大蜘蛛が出てきて

母親に寄っていくので、留は恐ろしくなり

見ていることしかできなかった。

母親は麻酔でも打たれたようにぼんやりした表情をしていたが、

やがて大蜘蛛は母親の体に覆いかぶさり朦朧となっている

母親を犯しはじめた。

大蜘蛛の尻からは、ガラスみたいに透明な棒が伸びて、

それがゆっくり、ゆっくりと母の股間に挿し込まれていくと、

母親は苦痛とも、切ないともつかない声を上げて泣き出した。

月灯りで、母親の腹が膨れたり、萎んだりするのが判って、

大蜘蛛の動きも段段と早くなって行き、

ついには母親の方から大蜘蛛に抱きつくと、

最後には悲鳴を上げ、果ててしまった。

その母親の様子に合わせるように、大蜘蛛はドロドロとした

精液を母親の胎内へ注入しはじめた・・・・
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