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2010年08月

夫=息子?(renew)

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ある地方都市に住む主婦です。
私は失ったものの大きさに沈んでいます。
人に言えない関係を持った一人息子が
大学へ入り、この家を出て行きました。
それからというものはふさぎこむことが多くなり
普通なら息子の門出を祝うのが母親の務めですが、
ずっと心の奥で彼を想わない日はありません。
今でも2人で聴いた曲を聴くと涙があふれます。
私はもう若くはありませんし。
彼と過ごせた時間が、どれほど
大切なことだったか、息子が居なくなって
はじめて判りました。
それほど彼を愛したのです。
夫と離婚すると息子に言ったのに、
彼は、
「ずっと傍にいるから離婚なんてしなくても。」
と言ってくれました。
そんな私に息子は疲れたのかもしれません。
これからの約束は、なにも
してくれませんでした。
彼と二人で歩いた町を、一人で歩くのは
とても辛いのです。

息子と別れて半年ほど経ったある日。
夫が私に言います。

「行ってきなさい、亮の元へ・・・。」
「ニューヨークの彼に逢いに行きなさい。」
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