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月の影

どこにでもある住宅地。

もしかしたら、あなたのお隣さんも
実はそうなのかもしれません。



大学の入学も決った長い春休み。
母に乞われて、二泊三日の韓国旅行に
付き合わされた洋一は、最初に泊まったホテルで、
実の母親を犯すようにして、肉体関係を結んでしまった。
肉親の悲しさで、犯された後一晩中泣いて
息子を睨んでいたが、
翌朝になるとケロッとなって、ホ
テルの食事が、
美味いだの
不味いだの
いろいろ愚痴を言い出す始末。
夜になると、さすがに怯えている様子で
黙り込んでいたが、
洋一がベッドに入っていくと、
身体を硬くしているだけで、
昨夜のように暴れることはなかった。
ほっとなった洋一は乳房を交互に愛撫し、
手を母の股間に滑らせ、
母にキスしようとすると、
「キスはゆるして」
と言って、顔をそむける。
少し、カッとなった洋一は、
キスを拒む母親の顔を両手で挟んで動きを制し、
無理矢理舌を挿し込んだ。
「今夜が最後だ。」
と思ったから、母をいつまでも
解放しなかった。
予想していた通り、若い子と違って、
母はよかった。
全身が柔らかくて、
柔軟で、
ふっくらして。
反応は敏感、
洋一の愛撫に応えて、
裸体が舞うように揺らめく母の姿態に
陶酔した彼は、
二晩目で母の身体の虜になってしまう。
アソコの具合の良さも想定外だった。
柔らかいのに、硬く絞まり、
中から湧き出してくる愛液の量も
はんぱじゃない。
一息ついて少し休憩をとり、
シャワーを一緒に浴びると、午前三時を
過ぎている。
ベッドへ戻ってから、また二度も母を求めた
洋一が母親を見直したのは、
常日頃の様子とベッドで見せる女
そのものが、あまりにかけ離れていた
ことだった。

ケチ、金銭的に細かい、
見栄えは一切構わない。
そういう母親だったから、
「典型的おばさんだ。」
と馬鹿にしていた。
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裸で抱き合ってみると、まず驚かされたのが
均整のとれたボディ。
感心させられた。
愛し合うときの顔付きも可愛く、
美人にさえ見える。
気のせいかな?
とまじまじ見詰めるほど、
別人みたいにみえる。
まさか、一晩や二晩で変わるはずもないと思う。
性格もいつもイライラしてる感じで
目付きも暗かった。
ベッドの中では眼も潤んで、
気持ちもゆったりしているし、
少し乱暴に命じても、微笑み返してくれる。
別に、母が無理に意識して
そう振舞ってるわけでもなさそうだ。
でも。
明日からまた元に戻るんだから、
「あまり気にするのは止めよう。」
と思った。
韓国から戻って元の生活になった。
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母親は実の息子に抱かれたことで、今までの自分が
ガラっと変えられたと気付いていた。
あまり周りを気にしなくなった。
金にルーズなだけの夫や、口さがない近所の主婦仲間のことも
気持ちから消えた。
無理して勤めに出ていたパートの仕事も今は、楽しみながら働いている。
世間って恐いもので、母親の気持ちが変わった途端
スーパーの店長からデートに誘われたりする。
世間だけじゃなかった。十年以上も夫婦関係などない夫でさえ
近頃、妙な素振りを見せる
大学に入った洋一は忙しいこともあって母のことを
忘れてしまっている。
新しいことに夢中になってるから、母親の方が先に息子を嫉み出した。
息子を見る目付きに、別の鋭い妖光がこめられ、
本人は気付いていないが、嫉みが嫉妬心に。
そして。
遂に息子に色目を使っている自分に気が付くと
唖然となったりしていた。
母親の頭と逆に、母親の肉体が息子の激しい傷跡を焦がれた。
我慢できなくなった母親は、無理矢理洋一に学校を休ませると
一緒に韓国旅行をすると言い出した。
あれからまだ二ヶ月も経っていない
母親のカラダは、遅咲きの硬い蕾がいっきに開花しきったように
洋一の手の動きに合わせ、妖艶に肢体を舞わせた。
シミひとつない真っ白い肌が、しっとりした艶に濡れ光り
切な気げに吐く甘い吐息は、まわりの空気をバラ色に染めた。
永い眠りから覚めた胸の双乳はふくらみを増し、
小粒な乳首がサクランボのように突起して輝く。
母親自身が、産まれ変わった女としての自分に酔ってしまい、
身体の内部から湧き出すマグマに肌を染め始める。

ホテルの窓からは日沈の赤い光が射しこんでいる。
洋一の腰の上で揺れる肢体が、さらに朱色に染められる。
母親の初めての陥落は、日が堕ちる程壮絶だった。
妖艶な美顔から想像もできない野獣の咆哮を上げ、
天空に駆け上がろうと悶え、
地獄に落されたように苦悶に顔を歪めている。
母と子は、ホテルの部屋から一歩も出ることがなかった。

三日後。

ホテルのクロークは、母親を見て怪訝な表情を浮かべる。
まったくの別人だと思った。
それ程、母親の顔も身体の線も変わってしまっている、
たった二日間で。

化粧してる程ではないが彫が深くなって見え、
その気品に思わずドアマンが身を屈めて道を開ける。
その上、自信に満ちたスマートな歩き姿にも、
貞操の硬さを疑うスキを見せない。
そんな母親が横に居る洋一の手を握って、
決して離そうとしないから、まわりはますます好奇の目を向けた。

日本の女優が若い男とお忍び旅行か?

そう思わせる。
帰国してほどなく。
母親は夫と離婚して家を出た。

洋一もその家に二度と戻らなくなった。
母と息子はふたりで新生活をはじめ、
洋一が大学を出るまでに、母子の間にふたり子供をもうけた。

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東京都多摩地区のある市の新興住宅地。
ある日四人家族が越してきた。
30歳くらいに見える年上の奥さん、
23か24歳くらいの夫、
3歳か4歳位のまだ幼い子供2人。
どこでもある家庭だった。
まさかこの夫婦の年齢が
近所の誰一人として、20も違うとは
思い至らない。
擦れ違う男性は思わず振り返る程
この家の奥さんは溌剌として、若々しかった
細く締った腰。
スラッと細く伸びたジーパン姿、
シャツをふくよかに盛り上がる胸。

夫婦はお互いを呼び合うとき

栄子、洋一
と呼び合っていた。

原作Macsho
鵺伝説#011_韓流の月影

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