田舎の実家
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息子が高校の三年になってすぐのことでした。
実家(秋田)のおばあちゃんが倒れたというので、
息子とふたりで帰郷したのですが、おばあちゃんの面倒を
当分看なくてはならなくなったので、息子に
「ひとりで先に帰りなさい」
と言うと、
「一緒にここに残る」
と言うので、どのくらい長くなるのか判らないまま
一緒に寝起きするようになりました。
なにせ、なにもない田舎。
息子はあまりにすることがないので、一日中ぶらぶらしていました。
ある夜のこと。
「つまらないから母子でセックスしようよ。」
いきなり言われました。
(毎晩ひとりでオナっても情けなくなる)
とも言います。
あまりにアッケラカンと単純で、あっけにとられる暇もありません。
後で聞くと、それでもそれを私に言い出すのは、結構勇気を出した。
と言いますが、
私も私、最初は、
「いいかげんにしなさい!」
とか言って、無視しようとしましたが、
彼に、「じゃいいよ。ひとりでするから」
とか言われたら、なにか彼に意地悪しているみたいな
気持ちになったのです。
「あなた、我慢できなの?」
「いいってば!もういいよ!」
「一回だけなら。」
(え?私、なに言ってる?)
「え?いいの?」
「約束できる?」
「うん。」
「絶対!」
夜、電気を消して暫くじっとしていると、
彼が入ってきました。
私、胸がドキドキしました。
布団の中に入ってきて、私の上に乗ると、
寝巻きの前をはだけて、乳房に吸い付いてきます。
「慌てなくてもいいから。」
「ね。」
彼は息を荒げ、不器用な手つきで下ろしました。
それからお互いが協力し合って裸になり、
抱き合ってキスしました。
そして一線を越えてしまったのです。
それから半年後に、おばあちゃんが亡くなるまで。
息子と夫婦のような暮らしをつづけました。
それにしても主人は母のお通夜に一晩泊まっていったきり、
今まで一度も来てくれません。
「冷たい人だ。」
と寂しい気持ちになっています。
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原作
夢裸身百夜#071
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