2ntブログ

握りつぶしたカード

自分の隠れている箱椅子。
その上で
繰り広げられる痴態に真美の
心臓は張り裂けそうだった。。

夏休みも中頃。
今はお母さんの誕生日。

「私はもう出掛けるけど真実はプール何時まで?」
「閉園までいるつもりだから5時くらいかな」
「あらそう、私もそれくらいになるかな?」
「あら、もうこんな時間。」
「もう。いつもギリギリだよね」
「階段で降りなよ、少しは痩せなくちゃ」
「うるさいよ。出掛ける前戸締りよろしく」

(ピン、ポ-ン)

不意に呼び鈴が押された

「はーい」
p-6.jpg
表はカンカン照り。
セミの鳴声が暑さを増幅させる。
プールを楽しんでいるとまもなく雲行きが
怪しくなってきた。
みるみる雨雲が迫ってきて降り出した。
私達は屋根のある所に移動し雨宿りして
世間話。

「今おばさんの誕生なんだって?」

「うん。」
「一応内緒になってるんだ。」
「でも絶対気付いてるよね。」
「まあね。」
「毎年内緒なんだけど。」
「夕飯はちゃんと誕生バージョンだもん」
「あはは、プレゼントは?」
「買ったよ。○○ブートキャンプ」
「ホントにー!?」
「うちのお母さん、こんなじゃない。」

身振り手振りで大げさに話をする彼女とは
妙にウマが合った。

「だからスリムにって」
「でも高くない?」
「うっそー、嘘だよ嘘。買えないよ、あんなの」
「なによそれー」
「それにお母さん体重の事言うと怒るし。」
「ずっとあの体型だから諦めてるってさ」
「そうかな?」
「多少、ぽちゃぽちゃなだけだよ。」

少し気温が下がったようだ。

「雨止まないね」


ひとみちゃんが寒いと言い出したので
プールを後にした。


家に着いたのは午後2時半。
家の中は静まり返っている。
私は部屋からプレゼントを持ってきて眺めた。

喜んでくれるといいな。
そうだ、もうすぐ帰ってくるから
隠れていよう。
プレゼントを持ち、座椅子部を持ち上げた。

リビングの壁側に造り付けの
長椅子兼収納ボックスがある。
私は小さな頃から、この収納ボックスに隠れるのが
好きだった。
危ないからと空気穴まで開けてある。
そうだ玄関の靴を隠さなくちゃ。
あとはお母さんが帰ってくるだけ。

(ガチャ)

不意にドアを開錠する音がした。

えっ。
もう帰ってきた?
キッチンのテーブルの上に鍵とバッグを置く音がする。
お母さんはいつも向いのソファに座る。
その時に飛び出してやろう。
きっと驚く。

(ドサッ)

え?
私の上に座った?
私はすかさず空気穴から外を覗く。
お母さんの足が見える。
足の間からソファに座った人影を見た。
なんで?

「いい部屋だ」

叔父さんだ。
お母さんの田舎でしか会ったことない。
お母さんとは従兄妹同士のはずだ。
「ひさしぶりだな」
「ちょっと強引じゃない?」
「偶然だよ。たまたま寄ったデパ地下で会っただけ」
「偶然にしてはうまく行き過ぎてる」
「そうか?」
「ゆかりが連絡取れないから」
「当たり前じゃない。この歳で。」
「それにもう会わないって」
「でもこうして会ってる」
「それは和兄が強引に。」
「会う時はお互い知らない場所って。」
「だから偶然だって。」
「外では嫌だから家でって言ったのは誰ですかね。」

何の話?
それに”和兄”って。
田舎では

「和樹さん」

そう呼んでいた。
u046.jpg
「真実ちゃんはいくつになった?」
「来年中学。」
「じゃあ12歳か。」
「最後に会ったのは9歳くらいだったな。」
「久しぶりに会ってみたいな」
「ダメ。」
「あの子には会わないで。」
「私だって後ろめたいのよ」
「昔は後ろめたさも愉しんだのにな」
「昔のこと。」
「それに恵理さんが可哀そう。」
「恵理は好きさ。」
「ゆかりも洋介愛してるだろ?」
「それはそうだけど」
「そういう関係にしようって約束したじゃないか」
「でももうお互い子供も大きくなって」
「だからって会わない事はないんじゃないか?」
沈黙が流れる。
私は息を殺し見守る。
「こっちこいよ」
「いや」
叔父が席を立つ。
お母さんの手を取りソファに戻る。
手が肩に回る。
「やめて」
「そんなこと言うなよ」
「もう嫌なの」
「これで最後にする」
「うそ。いつもそうやっ」
私は驚愕した。
言葉を遮り叔父が母にキスをしたのだ。
唇を合わせつつ叔父の手が母の胸に伸びる。
そして叔父の手は腹部を這い太ももを撫でる。
その手がそのまま堅く閉ざした両足の間に滑り込み
上下に擦る。
叔父の手が奥に行くたびに母は小さく痙攣する。
母の顔が見える。
もう私の知っているそれじゃない。
叔父は母の背を起こしそのまま上着を剥ぎ取った。
両手で胸を隠しているが叔父がその手を強引に取ると
母の胸が露わになった。
そのままソファに横になり胸に顔をうずめる。
叔父が立ちあがり自身も裸になった。
母はまた胸を隠すがもう抵抗する様子はない。
叔父の股間は何か黒くゴワゴワしているようだ。
よく見えない。
そこに目が行ってしまうのは何故だろう?
叔父は母の股に顔を近づける。
膝を立てている母の太もものおかげで直接は見えないが
何をしているのか容易に想像できる。
叔父が傍らに脱ぎ捨てたジャケットから
何かを取り出した。
「用意がいいのね」
「備えあればなんとやら」
「約束だからな、初めてのした時からの。」
「ゴムはする、フェラはしないっていう」
「そういう所だけしっかりしてるのね」
ゴム製の避妊具だった。
以前学校で性教育のビデオを見た。
全編アニメーションで第二次成長期、思春期から
恋愛、結婚、出産までの物語。
男子は終始盛り上り女子は俯きながらも観ていた。
男性型避妊法ではデフォルメされた
一昔前のテレビアニメのようなキャラクターが
陰茎にゴム製避妊具をつけるという場面だった。
叔父は自分の陰茎を摩っている。
聞いていたのとは違い子供のそれと
変わらないように思えた。
しかし陰茎はみるみる長く膨張し
覆われていた先端部分がめくれ
真っ赤に充血したゆで卵のような姿を表す。
コンドームを付けるとそのまま母の股間にあてがい
ゆっくり腰を沈める。
腰を突くと母の胸は波を打ちそその度に小さく喘ぐ。

耳を塞いだ。

不意に叔父が動きを止め母から離れる。
性教育ビデオの性行為シーンでは画面いっぱいに
大きなハートマークになりナレーションで
愛し合った結果云々~受精へと続いていた。
あのハートマークの向う側で行われていたものは
私が今目の前で見ているこの行為。
しかしここには愛情が伴っているのだろうか。
母は特別美人ではない。
二人の関係のきっかけは?

終わったと思ったのは早計だった。
今度は叔父がソファに座り母を抱きしめる。
母は自ら陰茎をあてがう。
この角度だと結合部分が良く見える。
自ら腰を振り下からは陰茎が突き上げている。
性器という物はなんてグロテスクなんだろう。
男性器は太い棒のようになり根本には袋があり
女性器はまるで内臓のような傷口のようになっていて
口を開け男性器を迎え入れる。
結合部分は淫らな音をだし
互いの陰毛も分泌液で濡れている。
そこだけを見ると生まれたての子牛のようだ。
生々しさがある。

(交尾だ。)

これは交尾だ。母は四つんばいになり
後ろから攻めたてられる。
そのままの体勢でまた叔父が下になる。
母はこちらに向いている。
先ほどと同じように上から下から突き合っている。
母のだらしない胸も上下に揺れる。
私はお母さんが欲しがっていた
ストラップを買った。
店員のお姉さんにプレゼント用に
包装してくれるよう頼むと
お姉さんはメッセージカードをくれた。
「お姉さんありがとう」
「メッセージを書いて渡したら
お母さんきっと喜ぶよ」
「うん!」

その後も動物のようにただひたすら腰を
擦り合わせている。
その間二人の吐息だけが部屋を覆う。
私は拳を握り締め、
ただこの時が終わるのを待つしかなかった。
「ゆかり」
「名前を呼んでくれ」
「頼む」
「和樹」
母がそういった時叔父は一際強く腰を突いた。
叔父はぴくぴく痙攣すると母の胸に倒れこんだ。
二人はまるでマラソンの後のように息を荒げている。
叔父はキスをし腰を引き抜いた。
芯を失った陰茎はだらしなく垂れ下がり
たるんだコンドームの先には白い液体が溜まっていた。
母と目が合った気がして思わず空気穴から視線を外す。

考えてみると一部始終ずっと見ていた。
精液を膣内に放出するとやがて受精し命が宿る。
しかし薄いゴム1つ着けるだけでそれは叶わない。
今見たものがそれだ。
”私”という人間は父がなんの障害も無く
母の中に射精し生まれた。
ただそれだけの違い。


二人は冷静を取り戻し起きあがる。
「帰るよ」
「送るわ」
「いいさ」
「雨降ってるでしょ。」
「それに、これ」
「このまま真実に会うのは気が引けるし。」
「また会ってくれるよな。」

母は答えなかった。
玄関を出たのを確認して
収納ボックスから出た。そ
こにはまだ情事の余韻が残っていた。
(ここに、いたくない。)
玄関を出てエレベーターとは逆に向かい
非常階段の踊り場で蹲る。

母は私の知らない秘密を持っていた。
結婚する前、それよりもずっと前。
叔父さんと性的関係を持っていた。
もしかしたら二人はお互い初めての相手かもしれない。
最初は興味本意、
それから愛情が芽生えたかもしれない。
母は関係を止めたがっていた。
でも受け入れた。
答え方も曖昧な感じがした。
また二人は会うのかもしれない。
私は母を軽蔑する。
私はこれまで通りやっていけるだろうか。
母が家に戻ったのを確認し1階まで降り
エレベーターで戻る。
手には握り潰されたメッセージカード。

雨はあがったようだ。



原作は2ch
熟女板エロパロ板
関連記事