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メーカー製PCカバリーディスクでのWindowsだけのインストール方法

少しふるいですけど。

画像はおまけ(^σ^σ)

クリップボード03

多くのメーカー製マシンではたくさんのアプリケーションが
インストールされて出荷されています。
なんらかのトラブルがあったときに出荷時状態に戻せる
「リカバリ CD」がついていますが、
これを使うとアプリケーションも同時にインストールされます。
添付アプリケーションを使わないのであれば、
Windows だけをインストールした方が
「軽い」
環境を構築できます。

プレインストールよりも上位バージョンのWindowsインストール

アップグレード版しかなくても、Windowsのクリーンインストールは
可能です。

1、まず、ハードディスクにある C:\Windows\Options\Cabs 以下を、エクスプローラで
D ドライブ(パーテーション をきっているとき、
今あるハードディスクのパーティション構成はそのままでインストールするか、
第 1 ハードディスクを交換(またはパーティション変更)する場合で、
内蔵ハードディスクを 2台以上搭載できる場合、第 2 ハードディスクにある
パーティションに書き出すこと。) 以降
もしくは
CD-R(第1ハードディスクを交換する場合で、内蔵ハードディスクを2台以上
搭載できない場合。)に書き出します。

2、メーカーのホームページで公開されている、当該OS用のドライバや
BIOSをダウンロードしておきます。
例えば、NEC の PC98-NX では 121ware.com で公開されています。
3、Windows の CD-ROM をセットし、とりあえず上書きセットアップを立ち上げます。
4、途中、「起動ディスクの作成」が終了したら、セットアップをキャンセルします。
4.で作った起動ディスクからシステムを起動し、CD-ROMを使う設定にします
(Startup Menuで、「Start computer with CD-ROM support」を選択)。
第1ハードディスクを交換した場合はFDISKとフォーマットを、
それ以外の場合はCドライブをフォーマットします。(2月8日訂正)
CD-ROMドライブにWindowsのCD-ROMをセットし、
:\setup」コマンドを実行します。
途中、アップグレード対象商品のチェックで止まりますので、
1.で書き出した先を読み込ませます。
Windowsが起動したら、ダウンロードしておいたドライバを当てます。

■プレインストールと同じバージョンのWindowsインストール
メーカー製マシンでは特殊なデバイスが使われており、
ドライバもそれ専用のものが要求されます。
したがって、ドライバを何とかしなければいけないのですが、
基本的にクリーンインストールをサポートしておらず、
ドライバを配布していません(修正版が公開されることはある)。
このドライバをどうするかがポイントになります。
まず、ハードディスクにある
C:\Windows\Options\Cabs以下、
C:\Windows\Inf以下、
C:\Windows\System以下、
C:\Windows\System32以下を、エクスプローラでDドライブ以後
もしくはCD-R *2に書き出します。同じフォルダに書き出してください。

デバイスマネージャから、本体に標準で搭載されている機能をチェックし、
使われているドライバを調べます。
最低限、ビデオ機能、内蔵モデム、サウンド機能が必要です。
最近の機種ではIEEE1394やLAN、PCカード関係も必要になるかもしれません。
このドライバをインストールするためのInfファイル *3を特定します。
「スタートメニュー」→「検索」→「ファイルやフォルダ」で
ファイル検索ウィンドウを起動し、2.で調べたファイルを含むInfファイルを検索します。
(ここでは一例として、NECのPC98-NXシリーズのグラフィックチップ、RIVA128で説明します。)

3.で特定したファイルをメモ帳で開き、デバイス名を確認します。
末尾の[Strings]セクションにデバイス名の記載があれば、
それがインストールに必要なInfファイルですので、
ファイル名を控えておきます。

コントロールパネルから起動ディスクを作成し、
その起動ディスクからシステムを起動します。
Cドライブをフォーマットします。
1.のC:\Windows\Options\Cabs以下を書き出した先にある
setup.exeを実行します。
Windowsが起動したら、デバイスマネージャから、
4.で控えておいたInfファイルを読み込ませる
(デバイスを選択し「ドライバの更新」)ことで
ドライバを置き換えます。
*1今あるハードディスクのパーティション構成はそのままでインストールするか、
第1ハードディスクを交換(またはパーティション変更)する場合で、
内蔵ハードディスクを2台以上搭載できる場合
(第2ハードディスクにあるパーティションに書き出すこと)。
*2第1ハードディスクを交換する場合で、内蔵ハードディスクを2台以上搭載できない場合。
*3Infファイルとは、デバイスドライバやアプリケーションをインストールする
手順が書かれたファイルです
(*)一部のゲームソフトではCD-ROMそのものを要求されることがあるが、
携速8(ソースネクスト)やCD革命/Virtual
(アーク情報システム)などの
仮想CD-ROMユーティリティを利用すれば
ハードディスク上からも実行できる。
また、Windows98では、
Windows98 CD-ROMの「win98」フォルダを

(Kappa註;NT系列=Win2000以降XP_SP3までは386ディレクトリへのパス)
クリップボード04

ハードディスクにコピーして、レジストリの
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Setup
キーを開き、
SourcePathの値にコピー先を入力すれば、
いちいちCD-ROMを要求されなくなる。
ハードディスクはビデオカードと違って製品間の個性が
あまりありません。
従って、選ぶに当たって特に気をつけることが
あるわけでもありません。
ただし、気をつけた方がよい点はあります。
まず、省スペース型では発熱の大きいハードディスクは
避けるということです。
7200回転といった回転数の多いハードディスクは得てして
発熱が多くなります。
廃熱処理が非効率になりがちな省スペースマシンに
発熱の多いハードディスクをつけてしまうと、マシン本体、
ひいてはハードディスク自体の寿命を縮めてしまいます。
また、静かなハードディスクという選び方もあります。
これらの点についてはインターネットで検索すれば
詳しい情報を得ることができます。

最初にIDEにはUltraATA33から133までの4種類があると書きましたが、
(2010年1月5日現在高速伝送のS-ATAのHDDがあり互換性は無い。)
本体側のIDEインターフェイスとハードディスクに
異なる規格のものを用いた場合、
下位の規格にあわせて自動的に設定されますので、
規格に神経質になる必要はありません。
たとえば、ATA33をサポートする440BXのマシンに
ATA100対応のハードディスクを接続した場合、
全体がATA33で動作します。
IDEカード(ATAカード)を導入することで
本体側の規格を上げることができますが、
それほど劇的なパフォーマンスアップにはなりませんので、
PCIスロットの空き具合と相談して考えてください。

最後に、ベアドライブとパッケージ製品のどちらがいいか?
ですが、
パッケージ製品には環境移行ソフトやディスクユーティリティが
バンドルされています。
これらのユーティリティが必要であれば
パッケージ製品を選ぶことになりますが、
そうでなければベアボーン(OEM)
ドライブで十分でしょう
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